どうも、一期一会という言葉が苺とは別物だと最近知りました。バルトです。
今日はその一期一会でやりたいと思います。
一期一会なんだけど、俺、意味がよくわかんないから、友達に聞いたんだけど、
「一回一回の出会いを大切にするってことよ。
もう二度とその人とは会えないんだ、と思って接するといいらしいわね」
と言われて、ちょっと感動したんだよね。
ていうことで、少し、やってみようかな、って。
題して、「明日死ぬんだったら、何をしたいかやってみよう」。
とりあえず、最初は恋人に試すことにしようと思う。
よし。バルト、いきます。
・頬を思いっ切りひっぱってみる
「ダイヤ、ちょっとこっち」
「?」
にょーーーん
「ふへっ!?」
「おおー…(なんか頬やわらかい)」
「……放せ」
「(なんか猫の顔をのばしてる気分だな)」
「放せテメェ」
「ぐごばぁっ!!みぞおっ、みぞおちは反則だってばぼぐぅっ」
・SM診断をしてみる
「この手を握ってみてください」
「は? 何、急に片手差し出して」
「いいからいいから、この手を握ってみてください」
「……?」
「さぁっ(俺の手を、両手でつつむように握るとS、握手みたいな感じで片手で握るとM…らしい)」
「……はぁ、」
きゅっ
「!!」
「……にぎったけど」
「……………あ、両手か。うん、そうだよな。ちょっと期待してたけど、うん。無理だよなドSだもん」
「……?」
・後ろから抱き締めてみる
「……(あれ、この資料、このフォルダに入ってたっけ)」
「(よし、仕事でパソコンしてる間にすーっとやれば……!)」
「………(あ、そうだ、向こうの部屋にファイル置いてきてしまったんだ)」
くるりっ
「「!?」」
「な、何だ? バルト、どうかしたのか?」
「えれr;インん;和えrに:あえprj:gp…………いっ、いえ、何も! 何もござりませぬでありますっ!!」
「馬鹿か、おい」
「馬、馬鹿っていうな!」
・まじまじと観察してみる
「………(スキャナで取り込んどこうかな、これ)」
「……」
「………(ん? あ、誤植した)」
「……」
「………(そういやコーヒー切れそうなんだった…買わなきゃ)」
じぃぃぃぃぃ
「……(睫毛が長いです。髪の毛がやわらかそうです。目が輝いてます。)」
「………(…ところで、なんだかさっきからバルトの様子がおかしい気がする……)」
「……(肌が白すぎます。頬が微かに赤いです。指がきれいです。)」
「………(……俺、なんかしたっけ?)」
「……(……なんというか、全体的に可愛いです。なんだか最近、綺麗<可愛いって感じになってきた気がします。)」
「「……………はぅ」」
((え、かぶった!!??))
・後ろから抱き締めてみる リベンジ
「………(え、せ、台詞がかぶったとは)」
「……(台詞がかぶっちゃったよおい…なにこれ、運命? ディスティニーですか?)」
「………(と、とにかく仕事早く片付けないと………せっかく一緒にいられるのに、ろくに何もできない)」
「……(と、とりあえず……リベンジッ! リベンジするぞ!)」
「………(何もできないのは嫌……って、お、俺、何考えてんだか……別に…そういうわけでは…)」
「……(よし、今度は一気にやればいいはず!)」
「………(一緒に何かするって……別にそういうことではない……はず……はず…)」
「……(まずはゆっくり手をのばして…)」
「………(例えば、なんか話をするとか…そ、その程度、というか、あ、いや、でも、期待がないわけでは、な……いや、違う、というか…えと…)」
「……(この姿勢なら、いけるっ!)」
「………(だ、抱き合うとか、決してそういう期待をしていたわけではな)」
むぎゅぅ
「うわぁいぃひにゃっ!!??」
「え!?(ええええええええ何その反応っ!!!)」
「え、あ、い、ぎ、む、にゃ、お!?」
「はっ!? な、なんかよくわかんないけど、あ、ご、ごめんっ」
ぱっ
「あ、」
「ご、ごめ…(な、何か考え事でもしてたのか…?)」
「あ、いや、………(び、びっくりした…)」
「……(ど、どうしようかな…)」
「………(……びっくりした…けど…)」
「……(あ、謝る……それは、やったし…)」
「………(離れたら、……………ちょっと、寂しい)」
「……(あ、あぅ……どーすれば…)」
「………(……嫌がってるように思われたな…)」
「……(い、嫌がってたよな、絶対)」
「………(…………もう一回、してほしい……)」
「……(どうしよー……マジで)」
「………(って、な、何考えてるんだって! 馬鹿だ、俺が馬鹿すぎるっ!!)」
・愛してる、って言ってやる
「……ば、ばると(謝るくらい…しなきゃ…)」
「にょへぇっ!?」
「な、何、その声……」
「あ、いや、その……お、驚いただけですからっ!」
「そ、そう……、で、あの………えと…」
「……う、うん」
「………ご、ごめ……ん」
「へ?(あれ、何でダイヤが謝るんだ?)」
「…………ええと………さ、さっきの……だけ」
「ごめんっっ!!」
「え?(あれ、何でバルトが…)」
「ごめん、い、嫌だったろ? 急に後ろから抱き締めるなんてさ、ごめんな本当っ」
「あ……(………そうじゃない…)」
「も、もうしないからさっ、ごめんな……二度としないからっ」
「……(……そうじゃない)」
「………許して、くれるか?」
「…(何で、そんな目で……)」
「…」
「…」
「…」
「…ば、か……」
「へ?」
「…………ばか、ばか、ばか、ばぁか、ばぁっか、ばぁーーーっか!!」
「はいっ!?」
「あーもう、言っててむかついてきた! 失せろ! カスピ海に沈め! で、腐れ!」
「えええ何それっ!!??」
「第一なんだよそのか弱そうな目は! まるで俺が全面的に悪いみたいだっ!」
「そんなつもりは…」
「それにお前さ、一人で決めつけてんじゃない!」
「は?」
「俺が嫌がってるだと? どこをどう見て決めたんだよそれ!」
「え、あ、いや、なんか…奇声が……」
「考えてたことを現実にいきなりされたら誰だって驚くだろ馬鹿がっ! アトム頭!!」
「な、なんか俺さりげなく酷いこと言われてませんか」
「黙れ屑っ」
「ほら!」
「とにかく嫌がってなんてないことくらい察しろこの馬鹿!」
ぴたっ
「え」
「………!………あ…、」
「……き、聞き間違いじゃないよな?」
「…え、…あ、……その…そういう……いや、…」
「……ダイヤ」
「………違っ」
「違う…のか? ……本当に?」
「うぐっ…………」
「ダイヤ、本当のこと言ってくれよ。俺、鈍いから」
「…………ばか…」
「うん、馬鹿だよ、お前の言いたいこともわかんねーんだもん。だから伝えてくれ」
「…ぅ…………」
「…」
「…本……当は」
「…うん」
「………
うれ…
し…
かった……
から」
「…うん」
「……こ、これで…伝わっただろ」
「えええー、続きはないのぉー?」
「……ふざけんな屑」
「ちょ! 相変わらずというか…可愛いと思ったらすぐそれかよってんだ」
「ほざいてろ」
「あうー…、いやさぁ、こう……『嬉しかったから、もっと抱きしめてほしかったなぁ☆』とか言ってくれるのかと」
ぎくっ
「!!」
「…にょ?」
「〜〜〜〜っ、」
「………あれ? もしかして……図星…とか?」
「………………うざい」
「お、その反応は図星ですか!」
「うるさい黙れぇっ!」
「じゃーあっ」
むぎゅうっ
「!」
「これで全てオーケーということで」
「どこがだっ…」
「うわ、ちょ、腕をほどこうとするな! いだだだっ! つ、爪立てないで!ちょっと!」
「っ……(なんで俺はこいつより力がないんだ、くそっ)」
「いだーい…」
「……明日絶対泥の中に落としてやる」
「それは嫌ですごめんなさいっ!」
「……」
「……」
「…」
「…なぁ」
「…何」
「……嬉しい?」
「っ!!」
「…」
「…」
「…」
こくり
「!(腕の中で頷いた! うぉうっ、なんか感動…)」
「…ぅぅ」
「ダイヤー」
「……何っ…」
「愛してる」
「!」
「ずっと、ずっとこうしてたい」
「っ、」
「駄目か?」
「………
好っ、…
好きに……
させて…
やるっ!」
「…ありがとうな」
「……黙れ」
ぎゅぅーっ
・ありがとうって、言う